Sound Tracks > Spaghetti Western | ||||||||||||||||
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Artist | ||||||||||||||||
ARMANDO TROVAIOLI |
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Title | ||||||||||||||||
I LUNGHI GIORNI DELLA VENDETTA |
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Review |
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トロヴァヨーリ唯一のマカロニ・ウエスタン。単独CDとしてはいまはなきSLCからリリースされた本盤のみの稀少盤。 肉声活用の巧みさにかけてはモリコーネにも引けをとらないトロヴァヨーリだが、ここではそれがいっさい聞かれない。都会的な流れるようなスキャットはお手のものだが、マカロニに欠かせない“よいとまけ”系の合いの手コーラスには同調できなかったのだろう。いっそのこと、ミスマッチねらいでスキャットをやっちゃってもよかったとは思うのだが、実直にも道を踏み外すことなく定番のマカロニ節を聞かせる。哀愁のトランペット、エレキ・ギター、アコースティック・ギター、ハーモニカ、オーボエなどの使い方などにモリコーネのマカロニ節をよく研究した形跡がうかがえる。 ほとんどの曲は2分に満たず、じっくり聴けない点に不満がないではないが、それぞれに印象ぶかくヴァリエーションにもすぐれているのはさすがと思わせる。血なまぐささは感じられないものの、ジェンマのさわやかなキャラクターにふさわしい颯爽たる孤高のヒーローのイメージがよく表現されている。 ちなみに、この分野にかけては先輩であるエンニオ・モリコーネにユーモアをまじえて当てこすった「銃を取れ、エンニオ!」なんて曲があるが、わたしらが長いことテーマ曲として慣れ親しんでいたのは、この曲を日本独自で再編集したもの。 |
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(9.25.01) |
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